こんにちは、東京都府中市の型枠解体 山宗建設(さんしゅうけんせつ)です。
今回は、PCa(プレキャストコンクリート)の活用状況について調べてみました。
我々、型枠関係の会社は、コンクリートがある前提での存在ですので、工法の開発は重要なテーマです。
まず、2019年のラグビーワールドカップ、2020年のオリンピック、2021年の世界水泳等のスポーツ大会による施設工事、インバウンド関連工事により建設現場では、人手不足が極限まで来たところです。しかし、オリンピック以降、建設需要が減ると言われていますが、高齢化のスピードと若手職人の不足により、人手不足であることは変わりがありません。
そのため、プレキャストコンクリートの導入による生産性向上が推進されています。
最近では、プレキャストコンクリート活用の視点が効率性+低コスト化に移ってきているような気がします。つまり、プレハブ工法のように、モジュールのくみ上げによる工程の圧縮に着目しているところが見えてきます。もちろん、従来のコンクリート並みの強度等の品質を確保するための改善も進んでいます。
直近では、以下のようなプレスリリースを確認しております。
◆清水建設と日本ファブテック/PCa合成床版を共同開発/軽量で施工性アップ
⇒高速道路の床版に使われているPCaの重量の抑制により、大規模更新の際に既設桁の補強が必要になるが、それを不要とすることが可能になります。これにより、張替のコストが圧倒的に軽減できる可能性が生まれます。
高速道路の全国的な老朽化は問題となっていながら、費用面で困難な面もありましたが、こちらの技術の普及による修繕の取り組みが加速化する可能性があります。
⇒従来、建物の柱を梁部分と組み合わせる際に、PCaを使うことが多いですが、接合をモルタル注入ではなく、PC硬材を用いる工法です。コンクリートは強度が高いですが、前提として長期の建物ということで建設されます。短期的な、イベントや震災等の避難施設では、プレハブ工法が主要であり、コストは高いですが、強度不足や高温、低温への予防にはいまいちでした。こちらによる工法により、短期的な視点で建物の建設が可能となります。これにより、柱と梁を簡単に外せますので、ブロックを組み立てるように、建物を作ることができます。また、繰り返し同じ部材を使うことで、既存のコンクリート建築物の解体のような、廃棄物処理の問題も少なくなりますので、環境負荷の低減も図れます。
◆大成ユーレック、ラーメン構造のプレキャスト化工法を提供開始
ラーメン構造で柱、外壁、内壁などをPCaにより組み立てることで、納期圧縮、コスト低減と職人不足に対応するものです。現在でもALCなどの導入でやられている効率化をPCaによる一体提供というところでしょうか。
どんどん工法が進化していますので、弊社もそれについていけるようなセグメントの開発とドメインの進化を図っていく必要があります。
今後も工法についてはチェックをしていきますので、共有させていただきます。
◆Web担当者よりメッセージ
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