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型枠解体工が支援する製品開発の視点②

こんにちは、東京都府中市の型枠解体 山宗建設(さんしゅうけんせつ)です。

 

先日の続きで、製品開発のプロセスについて、述べていきます。

 

デザイナー等を中心としたプロダクトデザインを一言でイメージすると

○誰に→何を→どのように

提供してみたい製品に対して、自社内外の環境分析を実施。ユーザーが存在するかを検討(ポジショニング、4P)し、それをユーザーベネフィットに合うように提供価値を定めていき、提供の仕方を定めていく感じでしょうか。

 

一方、用途開発の手法はシーズ思考といわれ、技術や製品の開発を済ませてから市場を探すという形をとってきましたが、弊社が提供する用途開発手法は、市場を意識した用途開発のプロセスです(もちろんプロダクトデザインの手法もOKです)。簡単にいうと以下のようになります。

○何を→誰に→どのように

提供してみたい製品ではなく、自社内の技術や製品に対して、何が可能か、それが顧客にとって良いことなのかを繰り返し検討し、既存及び新たな顧客が満足が行くと判断できた場合に、市場の転換なども含めて実行していくプロセスです。

 

個人的には、プロダクトデザインの手法は大好きなのですが、現実製品開発として、何となく製品はできますが、自社の強みが生かされない、販路がない、企業の体制や経営資源では難しいこと等も多く、事業化という意味では難しい結果になっていることが多いです。

 

企業によっては、自社技術をベースに意図的な、市場のスライド転換を実施していくほうが、効果が出る場合があります。

つまり、自社のこれまで提供してきた市場では、「技術の価値が1万円」だとしても、別の業界においては「10万円」になることがあるからです。特に、製品や半製品(セットもの)については、この限りではありません。

 

もちろん従来の用途開発ですと、いわゆるシーズ思考で顧客を無視していますが、誰にに展開できるように工夫すれば、使い勝手が良い場合があります。

 

最近の潮流でデザイナーの活用が多くなってきていますが、技術視点を顧客視点につなげられるデザイナーにしないと迷走しますのでご注意ください。

デザイナー思考になっていくと、社長様が理解しづらいある種感性もフル動員した「デザイン思考」になっていきますが、手を動かしながらイメージボードに落としていくとかいったことが、できない企業については、中々厳しいかもしれません。コンセプチュアル過ぎて、デザイナー任せになるからです。

皆様の課題や想いの中から出てこないものを世の中に訴えていくことは、なかなか難しいと考えています。

※デザイン思考については、またいつか述べさせてください。

 

 

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